とりのとりこ

ヒナを里子に迎えよう♪

お迎えするヒナの大きさ

手乗りにするならヒナから育てるのが一番です。鳥さんから飼い主さんへの愛情が深くなるのはもちろん、飼い主さんだって手塩にかけて育てた子が可愛くて仕方ないはずです★
ただ、やはり幼ければ幼いほどお世話が大変ですし、残念な結果になるリスクも高くなります。

卵から孵ったばかりのヒナには、親鳥が食べてふやかしたエサを、吐き戻して与えます。この時期のヒナは消化力もクチバシの力も弱く、自分でエサをついばむことが出来ません。親鳥から引き離した場合は、人間がヒナ用の柔らかいエサを用意して食べさせてあげます。これを「挿し餌(さしえ)」と言います。

生まれたてのヒナは2~3時間に1回程度エサをあげなければ死んでしまいます。人間がそれだけこまめにお世話するのは大変ですし、羽毛が生えていないヒナは体温が下がりやすく凍死の危険もあるので、きちんと育てる能力のある親鳥なら任せておいたほうが安全です。そのため、通常はある程度羽毛が揃った生後2週間ほどで親鳥から離します。

挿し餌の回数は最初は1日4回程度で、成長に合わせて少しずつ減らしていきます。最初はぽやぽやの綿毛に覆われていたヒナも、挿し餌1回になる頃にはすっかり羽根が生え揃って、飛行練習を始めています。上手な子はもう飛び回っているかもしれません。完全に自分で食べられるようになることを「一人餌(ひとりえ)」と言います。

言うまでもありませんが挿し餌回数が少ないほうが楽です。挿し餌はとても楽しい作業ですが、いろんなリスクを伴う大変な作業でもあります。エサの流れが滞ってしまったり、うっかり気管にエサが流れ込んでしまい、亡くなってしまうこともあります。もちろん正しい方法を学んで気をつけてあげれば大丈夫なのですが。

お迎えするヒナの大きさを選ぶ時には、どれだけその子に時間を割いてあげられるかを基準にするのが一番簡単です。例えばお仕事が忙しくて夜にならないと帰れない場合は、挿し餌1回か一人餌のヒナを。朝は家族が協力してくれる場合は、挿し餌2回のヒナを。ちなみに我が家は朝を母・夕を妹・夜を私が担当していたので、挿し餌3回のヒナをお迎えしました。

お迎えの時期

インコの繁殖期は春と秋の2回です。お迎えは大体4月と10月頃がピークになるようです。この頃にヒナを探すと希望の子が見つけやすくなります。

ただし秋のお迎えは要注意です。ヒナは寒さに弱いので、春以上に保温に気を使わなければいけません。購入して帰宅するまでの道程でも、気をつけないと凍死してしまいます。きっちり24時間適温での保温・保湿の体制を整えられるのであれば、秋ヒナでも大丈夫です。

春でも秋でもどちらにしろ保温器具は必要になりますが、春のほうがより安全ではあります。

お迎えは信頼出来るショップorブリーダーさんから

「鳥のヒナはすぐ死んでしまう」という人がいます。それはその人の育て方が悪いのではなくて、元から病気を持ったヒナを買ってしまっている場合があります。

残念なことに、鳥のヒナの衛生管理・健康管理をきちんとしているペットショップは少ないです。犬猫と違って単価が安いためか、商品として扱っているショップではぞんざいな扱いを受けていることが多々あります。

健康なヒナを見つけるには、信頼出来るショップを探すか、ブリーダーさんを探しましょう!

ショップの見極め方

ではどうやって信頼出来るか否かを見極めるのでしょうか? それは、とにかくよ~~~く観察することです。ヒナのケースにフンがたくさん溜まったままになっていませんか? おかしなふうに羽根が抜けている子はいませんか? ヒナの目つきはキラキラ輝いていますか? 店員さんが近くに来てもケースの隅でぐったり眠ったまま反応しなくなっていませんか?
また、何度か時間をずらしてショップに足を運んでみてください。挿し餌の時間に遭遇することがあるはずです。その時の店員さんの手つき、鳥の扱い方、あげているエサの種類、器具などなど……色々入念にチェックしてください。

犬猫メインのショップだと、残念ながら信頼出来るところを見つけるのはとても難しいです。お住まいの地域から行ける距離であれば、鳥専門店に足を運んでみるのも良いかもしれません。専門店なら知識も豊富ですから、疑問や不安をぶつけてみても、きちんと対応してくれるはずです。

ブリーダーさんを探しましょう

私はショップで生体を買うことはほとんどありません。今いる子たちは自家繁殖か、ブリーダーさんから譲って頂いた子たちです。信頼出来そうなショップが近くに無かったからというのもありますし、本当に鳥が好きで繁殖している方なら安心だと思っているからでもあります。

春と秋の繁殖シーズンに鳥サイトさんを巡ると、里親募集がたくさんあります。その中から条件に合う子を探してみましょう。個人のサイトやブログだけでなく、各所の里親募集掲示板や、mixiの里親募集コミュニティにも情報がたくさんあります。

ブリーダーさんから譲って頂く場合、ショップで購入するより条件が厳しいところがほとんどです。それだけ鳥さんを大切にしているということですから、最初から負うリスクはその分少なくなるとも言えます。

近場のブリーダーさんなら、掛かりつけの病院やエサを仕入れているショップなど、いろいろな地域情報を交換出来る可能性もあります。その他にも育て方で困ったことがあれば相談してみるなど、コミュニケーションが取れると嬉しい場面が多いので、何度かメールや電話のやりとりをしてみて、鳥さんだけでなくブリーダーさん自身とフィーリングが合うことも重視してもいいかもしれません。

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