とりのとりこ

インコってどんな鳥?

インコはオウム目(Psittaciformes)の鳥です。分類の和名が一定しておらず、研究も発展途上で科の分類がハッキリしていないため、オウム目の鳥を「インコ」と総称することもあるようです。

オウム目の鳥は、スズメや文鳥などのような前方に伸びるクチバシではなく、上から下に向かう湾曲したクチバシを持っています。

オウム科とインコ科の差異はいろいろあるようですが、私のような素人でもパッと見て分かりやすいのは、「冠羽」と呼ばれる頭頂部の羽根の有無です。オウムにはこれがありますがインコにはありません(冠羽がほとんど無い・目立たないオウムもいます)。冠羽は気分に合わせて動きます。また、インコの羽毛には独特のツヤがあり、鮮やかな色彩を持つことも特徴のひとつです。これに対してオウムは、マットな質感の羽毛を持っています。

冠羽

とりあたま?

よく鳥は「3歩あるけば忘れる」と言われます。確かに嫌なことがあってもすぐ忘れてくれますが、それは気持ちの切り替えが早いだけで、決して知能が低いわけではありません。それどころか最近の研究では、とても賢い生き物であることが分かってきています。鳥類は脳のつくりや働きが霊長類と違うため、長らく誤解されてきたそうです。

よく馴れた信頼関係が確立された子であれば、多少嫌なことをしても許してくれます。私も投薬のため、何度となく捕まえて無理やり口や鼻に薬を流し込んでいますが、少しだけ時間を置いて丁寧に機嫌とりをすれば許してくれています。推測ですが、群の仲間と認められているようなので、あまり事を荒立てたくないのではないでしょうか(犬もそんなところがありますね)。優れた社会性の生き物だと思います。

けっこう長生きです

よく「意外」と言われますがインコの仲間の平均寿命は10~50年ほどあります。大型犬とセキセイインコが10~15年と同程度、コンゴウインコは50年前後(100年以上生きたという話も)です。オカメインコは30歳まで生きた子もいるそうです(私より年上です……)。

私はルリコンゴウインコと暮らすのが夢ですが、最後まで責任もってお世話できるように、きちんと後継者を決めてからじゃないとお迎えできないなぁと思っています(汗) 小動物だと思って小型インコに気軽に手を出すと後悔するかもしれません。

犬猫と違って受け入れてくれるホテルも少ないですから、インコを飼っている間は旅行ひとつにもいろいろ手回しが必要になります。我が家では全員で2泊以上の旅行には行ったことがありません(必ず1人か2人はお世話係が残っています)。

おしゃべりについて

よくテレビで人間の言葉を話すインコを見かけます。「インコ=おしゃべりが上手」というイメージがありますが、どの種類の子も言葉を覚えるかというと実はそうでもなくて、得意な種もあれば苦手な種もありますし、個体差もあります。

例えば長文を丸暗記して話すのはたいていセキセイインコの♂です。オカメインコは言葉は不得手ですが口笛を覚えるのが得意です。ヨウムだと言葉に加えて条件も覚えて、一言二言の会話が可能な場合もあるそうです。

言葉を覚える種類のインコでも、♂のほうが得意な場合が多いようです。我が家ではセキセイの♀は何も覚えてくれませんでした。セキセイの♂は長文は苦手で、いくつか覚えた単語を組み合わせて、「おかーさん ちょびちゃん だいすきよ!」など勝手に文章を作っていました。

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【参考資料・出典】Wikipedia