とりのとりこ

ビビの入院日記

(2007年05月15日 記)

生後40日で我が家にやってきた新参オカメのビビは、お迎え翌日から2週間の長期入院をしました。お陰様で快方に向かっており、今ではモリモリごはんを食べるし甘ったれのココと一緒にやかましく呼び鳴きするし、下手だった飛行も旋回を覚えて何とか目的地の近くに着地(墜落?)出来るようになっています。

ヒナを育てている時はノートを用意して、毎日挿し餌の前と後に体重を量ってメモしているのですが、入院の日からビビの経過もメモしていくことにしました。入院中は他所様の闘病記録がとても参考になったので、ビビの記録も退院する時に頂いた明細を併せて書いてみます。

ビビをお迎えした4月28日の夜、体重を量ると70g。軽いしずっと寝てるし挿し餌の食いつきも悪いし声も出ないし、心配だなぁと思いつつ、保温をして一晩様子を見ました。
翌朝量ってみると、何と59g!!これはありえない!!朝の挿し餌(やはりほとんど食べず、挿し餌後でも61g)を済ませ、病院に電話して駆け込みました。

ビビがお世話になったのは神戸市灘区のフォーゲル動物病院です。家からだと片道1時間弱かかりますが、JR六甲道から私の鈍足でも徒歩10分ほどで行きやすい場所なのと、祖母宅の最寄り駅が六甲道なので少々の土地勘があり、こちらに決めました。

4月29日

日曜なので診察は午前中だけなので、病院に着いたのは結構ギリギリな時間でした。間に合って良かった……Perspire
フンの検査とそのう検査をして頂いたところ、フンは問題なしとのことでしたが、抵抗力が弱っているためか、そのうには1割ほど良くない菌がいたそうで、抗生物質で治療することになりました。
骨の形が分かるほどガリガリに痩せ、ほとんど自力で食べられないほど弱っていたので、パウダーフードの濃度なども調整しつつ無理やりにでも食べさせる必要があるわけですが、完全連休ならまだしも平日を挟んで、そこまできっちり出来る自信はありません……。もし家でお世話するなら方法を教えて頂けるそうですが、やはり状態が良くない(どうすれば回復すると言い切れない)ので入院したほうが良いかもしれないということで、預かって頂くことになりました。
たくさんの鳥さんと暮らして来ましたが、入院患者が出るのは初めて……。帰る前に「ビビちゃん頑張ってね!」とたくさんナデナデして来ました。付き添いで来ていた妹は泣いてしまいましたPerspire

17:06、先生からお電話がありました。餌はそのうに溜まったままにはならず、きちんと吸収されているそうですが、やはり食べる量が少ないそうで、自力で3ccほど食べ、クチバシの横から入れた分を合わせて4.5ccだそうです。
【明細より】輸液(皮下)、強制給餌

4月30日

14:47、病院からお電話。主治医の上田亜希子先生がお留守で、院長の上田謙吾先生が診てくださっていました。自分から食べる量が少しですが増えたそうで、食滞も無いとのこと。
毎日でも顔を見たかったのですが、折悪しく祝日で病院がお休みのため、面会なしですCrying or Very Sad
【明細より】輸液(皮下)、強制給餌

5月1日

16:43、病院からお電話。今回は主治医の先生でした。少し昨夜の挿し餌が残っているので、点滴を打っているとのことでした。
私は平日のため出勤していて、職場が病院まで30分程あれば行ける場所なので帰りに寄ろうと思っていたら、こんな日に限って普段出ない会議に呼ばれて長引き、結局午後の診察終了間際に駆け込む羽目に……Crying or Very Sad 最後のほうはほとんど雑談に近かったので、19:15になったら抜けてやろうと思っていたら、19:15に丁度終わったのでした(笑)。社外の会議で、職場より少しだけ駅に近い場所だったのも良かったです。電車の待ち時間があると30分以上かかるので……。
面会したビビは起きて、床に撒いてもらったペレットを突付いていました。まだよろよろして弱々しい様子。えらいね~頑張ってね~と声をかけながら撫でてあげたら、うっとり気持ち良さそうにしてくれました。大きさは大分違うけど、ココと同じオカメなんだなぁ……。
【明細より】輸液(皮下)、強制給餌

5月2日

心配のあまり私の体調が少し良くなかったのと、急ぎの仕事が無かったのとで、お休みを頂きました。早めに行こうと思っていたのに、他の子のお世話に追われたりやりたい事が溜まってたりして気付けば夕方Sad
17:30、病院からお電話。朝見ると少し昨夜の挿し餌が残ったままで、シャバシャバに薄く溶いたパウダーフードを2.5ccずつ与えて様子を見ているそう。昼の分は夕方には流れていたとのことでした。
19:40頃面会へ。ケースを開けて手を入れると、挿し餌を欲しがって突付いて来ました。最初よりは少しだけ活発になったようです。ペレットを拾って差し出したら突付き、フンのかかっていない無事なペレットは粗方平らげてしまいました。
【明細より】輸液(皮下)、強制給餌

5月3日

18:06、病院からお電話。朝は羽根が下がってしんどそうだったものの、餌の流れは昨日より落ち着いているとのこと。点滴で補助しつつ、パウダーフードを少しずつ濃くしながら様子を見ているということでした。下のペレットも少しついばんでいるものの、体重は横ばいだそうです。
【明細より】輸液(皮下)、強制給餌

5月4日

20:52、病院からお電話。餌の流れが大分良くなっていて、夕方には6ccほど自分から食べたそうです。点滴と抗生物質を与え、5時間置きに挿し餌しているとのことでした。
【明細より】輸液(皮下)、強制給餌

5月6日

18:37、病院からお電話。餌の流れは落ち着いているものの、体重は相変わらず横ばい……。私としては維持出来ているだけでも少し進歩だと思いましたが、少し増えてもらわないと安心は出来ません。毎回6ccずつ与えていて、昨夜から無理やり入れなくともだいぶ自分から食べ始め、小さいながらも声を出すようになったそうです。
【明細より】5/5:輸液(皮下)、強制給餌  5/6:輸液(皮下)、強制給餌

5月7日

17:18、病院からお電話。餌の流れが落ち着いているので今日は点滴なしで様子見をし、自宅療養出来る状態に持っていきたいとのことでした。体重が横ばい(60g)なので大丈夫とは言い切れないけれど、自分からコンスタントに6ccは食べられるようになり、ペレットも突付いているそうです。挿し餌の後にくしゃみをするのが気になるので(くしゃみは細菌から来ることがある)、抗生物質を与えてこちらも様子見。
【明細より】内服処置、強制給餌

5月8日

18:30、久しぶりに面会へ。いつもお忙しい時に行ってしまうので先生にお会い出来ませんでしたが、今回は院長先生とお話しすることが出来ました(ちなみに主治医の先生は17時頃までしかいらっしゃいません)。点滴や注射無しで、自宅で看護出来るように調整しているとのことでした。平日は主治医の先生がいらっしゃる時間に伺えないので、お電話でご相談することになりました。
【明細より】ネブライジング、内服処置、強制給餌

5月9日

15:37、病院からお電話。点滴を抜くと餌の流れが悪くなってしまい、昨日の朝は自分から10cc食べたものの、しばらく残っていたようです。今朝は6ccで止め、もっと食べたがっていたけれど様子見。昼は遊ぶ方に気がいって、飛んでばかりで集中しないので、強制給餌で4.5cc食べさせたそうです。体重はじわじわ増えて62gに。
【明細より】ネブライジング、輸液(皮下)、内服処置、強制給餌

5月11日

12:31、病院からお電話。くしゃみはネブライジングで良くなり、注射していた抗生物質は内服薬に切り替えているとのこと。点滴なしだと少し食欲が下がるのは心配だけれど、体重は64gになったそう。ただ足を上の関節までべったり下につけたままで生活しているので、足にタコが出来て痛そうにしているそうです。炎症は抗生物質で抑えられるので、あとはエアクッションの上にキッチンペーパーを敷いて床を柔らかくして対応。状態が一進一退なのでどこで退院の踏ん切りをつけていいのか先生も私も悩んでしまって、相談の結果、明日(土曜日)一度退院して様子を見ることになりました(土・日・月と仕事が休みなので、まずそうならすぐ病院に連れていくことが出来るため)。
【明細より】5/10:ネブライジング、内服処置、強制給餌  5/11:輸液(皮下)、内服処置、強制給餌

5月12日

10時頃、ついに退院へ。ビビは朝の挿し餌を抜いていて、付き添いの妹と一緒に主治医の先生からご指導頂きました。朝はよく食べ、昼は少なく、夜はそこそこという波があるそうです。ハリソンとラウディブッシュのペレットを撒いていると、ラウディブッシュもそれなりに突付くけれどハリソンの方が好きらしいので、内服薬と一緒にハリソンのハイポテンシーファイン(他社で言うとブリーダータイプ、高栄養のもの)を処方して頂きました。何事も無ければ今度診て頂くのは月末で良いとのこと。「何かあれば電話してくださいね」と仰ってくださいました。

退院祝いに、ケンタッキーフライドチキンを買って帰りましたRazz

長期入院なので、専門職とはいえしがない派遣社員には痛い出費でしたCrying or Very Sad 無駄なお金では無いから良いんですけどね。
家族も勿体無いとか無駄とか一言も言わなかったのが救いです(思ってないことでも口にする意地悪な父すらも)。面会の帰りに祖母宅に寄った時、古い考え方の祖母に何か言われるかと思いましたが、どれだけ鳥を大切にしているか知っているので何も言われませんでした。「お前は嫁にもいかんと鳥ばっかりやね」と痛いところは突かれましたがShocked

退院後のビビは、大食らいのココを育てた私たちですら引くほど凄まじい食欲を見せ、無理やり食べさせなくても自分で15~20cc飲んでしまうようになりました。食滞が怖かったのですが、次の挿し餌の頃にはそのうはペッタンコですし、キレイなフンをモリモリしているので今のところ大丈夫そうです。体重は夜の挿し餌前に量った分では75gでした。
羽ばたくのでケージを組み立て、フン切り網はつけずにエアクッションとキッチンペーパーを敷き、一番下の段に止まり木をつけています。何故か普段は下に降り、寝る時は止まり木に乗っているようです。ヒナは止まり木に乗るようになると急に力がついて活発になって来るように思うので、これからが楽しみです。

(2007年05月30日 追記)

月曜日、フォーゲル動物病院に連れて行って来ました。主治医の上田亜希子先生にビビを診て頂くのは、退院後初めてです。ココを連れて行った時にお話だけはしていたんですけどね。すっかり元気になったビビを見てとても喜んでくださいました。ビビもたくさんナデナデされてうっとり。この先生に診て頂いて本当に良かったと思いますEmbarassed

検便の結果、今度はカビが出てしまいました。抗生物質を長く飲ませると抵抗力が弱るからと、予めカビのお薬を混ぜて頂いていたはずなんですけど……。しつこいカビだけど若いうちに見つけてきちんと投薬すれば落とせるとのことで、抗生物質は切ってカビのお薬を飲ませることになりました。ココは抗生物質に加えて点鼻薬が増えました。

ビビのカビは症状が出ていないので軽症なようです。3週間の投薬ですが、まだ挿し餌をしているので楽に飲ませられます。
ココは可哀想ですが1日2回ハンドタオルで包んで捕まえて、口と鼻に投薬です。早速効いたのか、目に見えてくしゃみの回数が減りました。

ビビは骨格から見ると100gぐらいまで太らせて良いそうです。100を目標に、もうしばらく挿し餌を続けます。投薬治療が終わったら一人餌に切り替えたいと思っています。

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