とりのとりこ

インコの温度管理

秋~春の寒さ対策

インコは寒さが苦手な子がほとんどです。特にラブバードは風邪を引きやすいと言われていて、うちの子も季節の変わり目には、気を抜くと鼻水を垂らしていることがあります(汗) 体温の高いインコたちは寒くなると抵抗力が弱り、普段なら何てことはないカビや菌にも負けてしまったりして、体調を崩しがちです。特に若鳥や老鳥には注意が必要です。

我が家では毎日気温をチェックして、25℃を切ったらヒーターを設置するようにしています。ヒーターとサーモスタットはセットで使っていて、25℃から少しずつ設定温度を下げていき、冬場は20℃に保つよう設定しています。

時期的な目安としては、大体10月に入った頃に取り付け、ゴールデンウィーク明けくらいに取り外しています。

夏の暑さ対策

寒いよりは暑い方が良いみたいですが、暑すぎても熱中症で死んでしまうことがあります。30℃を超えるようになると注意が必要です。全身の羽根をペタッと寝かせて細くなり、腋を広げるようにして翼を浮かせ、口を半開きにしていたら暑い証拠です。

暑さは単純に気温だけでは決められません。気温だけなら、野生のインコたちが住んでいる環境のほうが高いことが多いですが、体感温度は風通しや湿度によって大分違います。野生なら耐えられても、日本の屋内で暮らしているインコたちには命取りです。

我が家の場合、玄関は窓とドアを開けて風通しを良くし(玄関とテラスのドアに網戸を取り付けているので、どちらも開放したままに出来ます)、リビングでは人間がいない時も、クーラーを28℃に設定してかけています。

体調が悪い時の保温

病気や怪我などで体調を崩した鳥の看護には、まず何よりも保温が大切です。28~30℃あたりを目安に、羽根を膨らまさない程度に温めます。病院へ行く時にもカイロをたくさん持って行くなどして、温度に注意しなければいけません。

ケージの保温用品

保温には皆さん色々な工夫をされていますが、我が家で使っているものをご紹介します。

まず必要なのはヒーター。鳥は呼吸器が敏感なので、空気が汚れないものが大前提です。

右の写真はアサヒペットヒーターの100W20W(ミニ)です。この写真を撮影した時はビビ@オカメが退院したばかりだったので2台使いですが、普段はココ@オカメとビビ@オカメのケージの間に100Wを1つ、モモ@コザクラとツナ@マメルリハのケージの間に20Wを1つ、バニラ&ミント@マメルリハとみどり@セキセイのラック内に100Wを1つ入れています。

小型インコ1羽飼いのケージなら20Wで十分温まるかと思います。うちでモモ@コザクラとツナ@マメルリハに使っているミレニアム手のり程度ならケージ2台に20Wで十分です。ラックに複数のケージを入れてラックごと温めたい場合や、大きいケージを使っている場合は、40W60W100Wと種類がありますので、適宜強さを選べます。20W(ミニ)以外はオレンジのカバー部分は共通で、中のヒヨコ電球が違うだけなので、40Wで物足りなければ60Wの電球を購入して……なども出来ます♪

ヒヨコ電球式のペットヒーターは、カバーが熱くなって触ると火傷する危険があるため、インコが上に乗れない場所に設置する必要があります。特に100Wなんて私も触れないほど熱くなりますので、ケージ内に設置するのは20Wだけにして、40W以上はケージの外側に設置したほうが良いかもしれません。それと、水をかぶると破裂するので、水入れから離れた場所に設置します。

ペットヒーターの写真(100W、20W)

他に風邪をひきやすいモモ@コザクラのケージ横に遠赤外線のパネルヒーターも置いていますが、これだけだと保温効率はあまり良いとは言えません。これは空気を温めるものではないので、併用をオススメします。

我が家ではヒーターをつけた上で、熱が逃げないようにラックごと遮光カーテンor温室用ビニールカバーをかけるか、フリースの膝掛けをケージに被せています。その際、全面を覆うのではなく、どこかに通気口を空けるように気をつけています。また、火事の危険があるため、ラックで覆ったりケージの上に板を渡すなど、ヒーターとカバーの間に空間が出来るようにしています。

ヒーターと併用したいのはサーモスタット。これは予め適温を設定しておいて、それを下回ると自動的にヒーターの電源を入れ、上回ると切ってくれるものです。温めすぎは逆効果ですから、インコの健康のためにも節電のためにも、ヒーターと一緒に導入すべきかと思います。

価格的にはアナログのサーモスタットがお手頃ですが、温度計と比べると2℃ほど差が出てしまったりして、動物に使うには少し不安が残ります。精度的には爬虫類用の電子サーモがオススメです。ちょっとお高いですが、長く使えるものですので(汗)

我が家ではジェックス爬虫類サーモを2台使っています。

ジェックス爬虫類サーモは非常にスグレモノで、これ1台でヒーター2台と照明1台を管理出来ます。

ジェックス爬虫類サーモの写真

湿度管理

温度管理の他に、忘れがちですが実は湿度管理も大事です。高すぎるとカビが生えますし、低すぎると呼吸器に負担がかかって「オェ~オェ~」と嘔吐いたり、巣引きしている場合は中止卵が増えてしまったりします。

ジェックス爬虫類サーモなら温度は一目見れば分かりますが、湿度は分からないので温湿度計を併用しています。その日の最高・最低の数値が見られるデジタル式の評判が良いみたいですが、私は電池がいらず操作無しでパッと見て分かるアナログ式を使っています。

湿度は温度ほど厳密にしなくても良いかと思いますが、我が家では大体50~60%を目安にしています。高すぎる場合はエアコンのドライや除湿機をかけ、低すぎる場合はお湯を入れた容器を置いたり濡れタオルを干したりしています。

温湿度計の写真

キャリーの温度管理

通院などのお出かけ時には、キャリーの温度管理も必要です。特に体調が悪い時は保温がとても大事なので気を使います。

まずキャリーを裸で持って行くのではなく、何かで覆います。これは保温のためだけでなく、外を見せないことでインコへのストレスを極力軽くしたり、また公共交通機関では他の乗客に迷惑をかけないためにもなります。私は電車で通院しているため、大き目の旅行用バッグかレジャー用バッグにキャリーを入れて行きます。マチが広く丈夫なので、安定してオススメです★ 車での通院なら膝掛けでも良いと思います。

保温方法は色々ありますが、私は貼る使い捨てカイロをキャリーの底の半分に貼り付けています(予備を3~4枚持っていきます)。そしてバッグの底にバスタオルを敷き、キャリーを入れ、上から膝掛けかバスタオルをかけます。通気のためカイロを貼ったのとは反対側の端を開けておきます。キャリーの上部には温度計を取り付けておき、いつでもチェック出来るようにします。私が使っているクレセルの温湿度計は、コンパクトなのでこういう持ち歩きにも便利です★

夏場でも乗り物のクーラーが体に障るので保温します。ただ電車で移動の際は、屋外に出たらカイロなどの熱源を外して通気口を広げてあげないと、今度は熱中症でダウンする危険があります(汗)

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